手漉和紙手描鯉幟 〈広島県和紙商会〉 広島県

江戸時代「鯉のぼり」は和紙で作るのが一般的だったそうです。ここ広島県大竹市は、山口との県境を流れる小瀬川の良質な水と、楮(こうぞ)が育つのに最適の地であり、最盛期の1919年(大正8年)には1000軒の手漉き和紙工房があったそうです。いつ頃からはじまったのかは定かでないそうですが、この和紙を使用した鯉のぼり作りも盛んで、昭和20~30年代には8軒ほど工房もありました。しかし今となっては「広島県和紙商会」さん一軒のみ。手漉き和紙に手描き、大きさ90cm~5m、金太郎がまたがった真鯉と艶やかな緋鯉がいます。

中国民間玩具 〈漢聲〉 台湾(製造:中国)

私たちが敬愛する台湾の「漢聲(ハンシェン)」から、泥玩具と布玩具がやってきました。泥玩具は、漆の真っ黒な地に鮮やかな色彩で模様を描かれた十二支の「淮陽泥泥狗」で、河南省淮陽県で作られています。布玩具は「布老虎/手握虎」と「布老虎/五毒七彩虎」の2種類で、こちらは山西省長治市で作られています。五毒七彩虎はムカデとクモの刺繍入り。

「漢聲(ハンシェン)」雑誌
この「漢聲雑誌」、雑誌と呼ぶには畏れ多い書物。中国文化圏にまつわる様々なもの、こと、の中から毎号一つのテーマについて、その伝統文化の本体、効能、技術、背景、根源を細部から完璧に近づくまで調べ上げ、記録して、保存して、書物として完成させます。取材で7年間もかかることがあるそうです。「1. 伝統的であること 2. 中国のもの、あるいは東アジアまで視野をひろげる 3. 庶民的であること 4. 生き生きしていること」これを取材対象への基準とし、現代文化を見据えた上で、民間芸術の力を伝えるという使命を背負っています。「民間文化の遺伝子ライブラリー作成」と創刊者の黄永松さんはおっしゃっています。(参考文献:アジアの本・文字デザイン 杉浦康平とアジアの仲間達が語る、季刊銀花 第百十四号)

鯉のぼり1 〈いせ辰〉 東京都

大きい鯉のぼりを飾る場所はちょっとないけれど、鯉のぼりモビールであれば室内に気軽に飾れますね。かすかな風の流れにゆらぐ姿は見ていて飽きる事がありません。

鯉のぼり2 〈桂樹舎〉 富山県

この鯉のぼりに使われる八尾和紙というのは、もともと富山県の薬売りが鞄で使用していたほど強度が高く、字を書くよりも加工に適した和紙です。その八尾和紙を型染めという着物や帯を染めるときと同じ技法で染めています。染め終わると一度乾かしてから水の中にさらす手法をとっているため耐水性があり外に飾っていただいても問題ありません。

宮島張り子 〈宮島民芸工房〉 広島県

宮島張り子は1975年頃から作られています。通常の張り子は木型の外側に和紙を貼って成形しますが、宮島張り子では石膏型の内側に和紙を貼付けていきます。そのため独特な美しいシルエットが出来上がります。形状に加えて特徴的なのが色調と装飾模様で、他に類を見ない鮮やかな組合せの色調です。そしてそれに呼応する独創的で非常に楽しげな装飾文様が、張り子に躍動感を与えています。
※こちらの魚の置物は、張り子ではなくパーライトで作られています。

うちわ 〈いせ辰〉 東京都

のごみ人形 〈のごみ人形工房〉 佐賀県

のごみ人形は、九州有明海に面した佐賀県の歴史的にも由緒深い環境の中、昭和20年に生まれました。
この土鈴の素朴な音色は、悪魔退散開運のまじないともされています。
南国的な明るさと単純化された造形が魅力的です。

うまっこ 〈遠野のおばあちゃんたち〉 岩手県

「馬っこつなぎ」という祭り事に使われるわら細工です。
五穀豊穣と無病息災を祈願する風習のひとつで、農神様をお乗せするという言い伝えがあります。
「なんでもウマくいく」という願いが込められているそうです。

香泉人形 〈土佐民芸社〉 高知県

香泉人形は、高知県出身の山本香泉によって製作されたもので、名前をとって香泉人形といわれています。
香泉さんは女流日本画家で、女性とは思えぬ力強さで様々な郷土玩具を製作されました。二代目、三代目を経て、その遺志を現在土佐民芸社が復元しています。

ふところだるま 〈玩古庵〉 埼玉県

財布の中に入れておくと“だるま”だけに
◯余計なものに手を出さない
◯おあし(お金)が出ない
◯足を出さない(損をしない)
◯「金」の字が回って金回りが良くなる
◯「金」の字が入れているうちに汚れて黒くなり 最終的に「黒字」になる
といわれる縁起物です。

きびがら細工 〈きびがら工房〉 栃木県

きびがら細工は、古くから伝わる伝統芸能と思われがちですが、数年前に他界された青木行雄さんの創作民芸が始まりです。
今は孫の丸山早苗さんが二代目として技術を継承しています。
きびがらとは箒(ほうき)きびのことをいいます。

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