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木地玩具いろいろ
アトリエガング開店にあたり、三春の橋本さん、浜松の二橋さん、そして木地玩具のつたやさんを訪ねました。最初は怪しまれましたが、持っている古い亀の車の写真を見せると、じいさんの作ったやつだと。巨大な大砲やこけしのけん玉など名品を譲っていただき、今でも重鎮として鎮座しています。先代は上皇さまとも交友があったそうで、一緒にスキーをしている写真が飾られていました。玩具のアイデアは奇想天外、このような木地玩具は正当な郷土玩具の扱いを受けないこともありますが、唯一無二のど迫力です。つたやさんは手作業による日本唯一の量産木地玩具工房で、全国の小さな木地玩具を支えてきましたが、2020年廃業してしまいました。つたやさんの玩具は残る在庫のみとなります。
大山こまの職人さんは数名いらっしゃいますが、他にも愉快な玩具を多数作っている播磨屋(はりまや)さんをアトリエガングを始めて7年後の2019年にやっと訪れました。お年はゆうに九十路を越えていらっしゃいます。保育園時代から保管しておいた大山こまを差し出すと「これは俺が描いたこまだ。どうしてこれをもっている、いつのだ」こま天面に描かれている線の太さと色使いのパターンで誰が描いたのかすぐわかるそうです。このこまは40年以上前のもの。脇には全く同じ描かれ方の大小のこまが、色褪せることなく並んでいました。
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