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とさ民芸店の玩具
高知、ちゃまみギャラリーのちゃまみさんは長らく郷土の玩具や職人さんを支えてきたこの道のジェダイマスターのような人。「棟方志功さんに私は2回ごはんをご馳走したんだよ」すると棟方さんが「筆をもってこい!」と。さささっと達筆に描きあげた絵がここ土佐民芸社の包装紙になっています。なんともうらやましい話です。毎年季節になるとやってくる新製品の紹介や推している商品のお手紙は、饒舌な営業文と絶妙な掛け率で仕入れられずにはいられません。 そんなある日突然、東京に行きますとちゃまみさんから電話がありました。車椅子でいらっしゃったのですが、日本民藝館に行く前にアトリエガングに寄ろうと来てくれたのでした。ちゃまみさんは多くの廃絶してしまったものの原型や型を所有しており、時代時代で制作可能な職人さん達の協力で復元させています。かの有名な鯨車や香泉人形も一度は廃絶に向かったものの一つです。そのちゃまみさんが2023年の冬にご逝去されました。もう一度お会い出来ていたらと悔しさが募ります。今ではちゃまみさんの意志を継いでくださる娘さんのりつこさんが店主になられて、ご家族の協力もあり精力的に活動されています。最近も土人形や張り子の首振り土佐闘犬を復刻されました。土佐民芸社さんは現存する最古の玩具ショップであり、プロデューサーであり、生き字引であるのです。
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